檳榔子色のビー玉のように

檳榔子(びんろうじ)色のビー玉のように、揺れた彼女の瞳を、虚ろに追いかけるの。

 

さっきね、可愛い茶系のワンピースを着ていてものすごく細くて色が白くて背が高くて髪がサラサラのストレートでツインテールをしている女の子が歩いて来てね、ふと顔を見たら、思わず声が出るほど綺麗だったの、まるでお人形さんみたいに均整の取れた美しいお顔だったの、どこか苦しみに濁ったビー玉のように、魅惑的な瞳をしていた、

 

私は疲れからか脳の一部がパンクしたような感覚を持ち歩いていて、何も考えられずただ漠然と死んでしまいたいと思いながら歩いていたのだけど、あんまりにも、その彼女が美しすぎて、完璧で、衝撃的で、彼女が通り過ぎたあと誰もいないその道に立ち尽くしてしまったのよ、

 

 

 

しばらく呆然としていたけれどハッと我に返ったときに、彼女を見る前に持っていた気持ちが、より生々しく感じられてしまった、「死んでしまいたい」が具体性を帯びてしまった、それは私の手をぐにゃりと掴んでぬるぬると脳みそに回っていった、私は一生あんな美しいお人形さんのようには、なれないのだ、と、私は一生抜け出せないのだと、理想とかけ離れた自分を、毎日幾度となく再認識させられてしまうのよ、毎日毎日毎日、終わりがないのよ、

 

少し疲れてしまったから、意識を外に追いやろうと思うわ。

 

 

 

新しい薬

人格とは。経験に影響されたことで形成された、所謂「性格」のことでしょうか。何を以ってして人格障害を名乗ることができてしまうのでしょうか。

 

過去と今、時間という何物かもわからない何かを、こうして二種類に分けてしまうこと、本当に、短絡的で、思考を放棄してしまっていることであると、思います。

「過去」の範囲、「今」の範囲、記憶というものの不明瞭さ、私たちは、時間について、何も知りません。

 

しかし敢えて言いましょう、ここまで述べた内容を踏まえて、聞いていただきたいのです。

私は、気が狂うような「過去」を、「今」に引きずった結果、「人格」に何らかの障害をきたしてしまったようです。

 

まだ完全な診断が下ったわけではありません。様々な精神異常が混ざり合うと、お医者様のほうも、この症状はこの病気ですなどとは言い切れないのです。

 

その場しのぎの薬と、長期的に飲み続けて症状を落ち着かせていく薬、どちらも持って帰ってきました。

 

「良くなる」とはどのような状態を指すのでしょうか。

平静を保ちながら生活したことが今まで一度もありませんでしたので、全く見当もつかないのです。

周囲の人から「落ち着いたね」と言われれば、一先ずは合格でしょうか。

 

私は、落第者なのです。薬を飲むだけで最終合格できるなら、もうとっくの昔にできているはずなわけでございます。ですので、欲張りはせず、一次試験の合格を目指したいと思います。

 

さあ、まずは、栄養のあるものと、少しの薬を食べることにしましょう。浅い眠りと恐ろしい夢に辟易することを減らしていきたいものです。

 

脳のどこか、詳しいことはわかりませんが、どこかの機能が停止したまま、25時間、経ちました。 

今日も、終わりますね。

今日の脳

何と表現すればよろしいのでしょうか、今日は、自分の脳が自分のそれではないような、それでもいつかの過去にこの脳を所有していた記憶はあるような、そんな、不気味に高揚した感覚で過ごしておりました。

 

欲しい化粧品、読みたい本、なりたい髪型、帰宅したらしなくてはならない家事、今月の期末試験、最近の失恋、明日の精神科受診予定、ダイエット、妹への夕飯、明日着ていく服、

私の脳はもう、過剰に働きすぎて、これら全てが同時に過っては、消えていき、それを繰り返していました。

いや、これが全てではありません、もっともっともっともっともっと、文字に起こす前に脳から消えてしまうことも、たくさんたくさん、溢れて、飽和状態でした。

 

呼吸は浅く、歩くことはいつもの数倍速く行い、常にぐるぐると、その回転に酔ってしまい、自分ではコントロールできない思考のスピードに、全くついていけなかったのです。

 

自分に自分が追いつかない。

一見気取っていて、そのへんに落ちている売れ残った詩集に出てきそうな、そんな表現でありますが、私の脳は、私の意思を超えてしまいます。もちろん、良い意味ではありません。

 

 

ああいつまで、私は、何年も何年も、コントロールの及ばない脳を抱えて、もがき苦しみ喘ぎながら、過ごすのでしょうね。

絶望というより、諦めという言葉の方が適切でしょうか。この気持ちは、この脳は、私にとって、適切なのかどうか、これからも扱えるのかどうか、毎日毎日、不安に苛まれております。

 

脳とは、不思議で、掴めない、脳を研究しているのも脳、それなのに掴めない。

 

不気味に高揚した今日も、もう終わりです。

初めまして

浅いようで少し深めの海で溺れかけて、この島に流れ着きました。

 

普段は、奇妙で由来のわかりにくい名前で、主にTwitterを動かしております。

 

特に面白い文章を書けるわけでもありませんが…

言葉を集めるのが好きですので、集めたあとに自分が気に入る形で固めることができたときに、更新します。

 

自分にとっては、目に入れたくないものばかりの世界ですが、ときどき、その中にも、目に入れても痛くないくらい素敵だと、愛おしいと、思えるものに出会えることがあります。

 

もう少しだけ、それを探すために、惰性ではあるかもしれませんが、生きていこうと、今は思います。

 

見つけられても、見つけられなくても、どのみち何か感じることは必ずありますので、こちらに書き留めておきたい。ここは、メモがわりの場所にしたいです。

 

よろしくお願いします。