今日の脳

何と表現すればよろしいのでしょうか、今日は、自分の脳が自分のそれではないような、それでもいつかの過去にこの脳を所有していた記憶はあるような、そんな、不気味に高揚した感覚で過ごしておりました。

 

欲しい化粧品、読みたい本、なりたい髪型、帰宅したらしなくてはならない家事、今月の期末試験、最近の失恋、明日の精神科受診予定、ダイエット、妹への夕飯、明日着ていく服、

私の脳はもう、過剰に働きすぎて、これら全てが同時に過っては、消えていき、それを繰り返していました。

いや、これが全てではありません、もっともっともっともっともっと、文字に起こす前に脳から消えてしまうことも、たくさんたくさん、溢れて、飽和状態でした。

 

呼吸は浅く、歩くことはいつもの数倍速く行い、常にぐるぐると、その回転に酔ってしまい、自分ではコントロールできない思考のスピードに、全くついていけなかったのです。

 

自分に自分が追いつかない。

一見気取っていて、そのへんに落ちている売れ残った詩集に出てきそうな、そんな表現でありますが、私の脳は、私の意思を超えてしまいます。もちろん、良い意味ではありません。

 

 

ああいつまで、私は、何年も何年も、コントロールの及ばない脳を抱えて、もがき苦しみ喘ぎながら、過ごすのでしょうね。

絶望というより、諦めという言葉の方が適切でしょうか。この気持ちは、この脳は、私にとって、適切なのかどうか、これからも扱えるのかどうか、毎日毎日、不安に苛まれております。

 

脳とは、不思議で、掴めない、脳を研究しているのも脳、それなのに掴めない。

 

不気味に高揚した今日も、もう終わりです。